HSY高校のG文のみなさんへ 1

さて、整体をなりわいとし、武術の動きなども合わせて教えている筆者ですが、その道の先達には遠く及ばないまだまだ駆け出しの筆者です。


そういう筆者ですが、自己紹介で触れたように、ヨガ歴・武道歴・整体歴などだけを並べるとなかなかのもののように聞こえてしまいます。


しかし、空手・少林寺合気道にヨガにと並べても、何一つものになったものはなかった。たかが知れたレベルでした。


頭が良ければ、自分の才能のなさに見切りをつけたかもしれませんが、「これぞ、というものを身につけたい」というものを求める気持ちはあったので、その「ものにならない期間があっという間に過ぎていったこと」に気づかず、「もうちょっともうちょっと」と気が付いたら30年以上もどっぷりと浸ってしまっていたのですね。


入り口らしきものをつかんできたかな、というのはここ3〜4年の話です。


故に、筆者は生徒諸君に最良の講師である、と胸を張れることが一つあります。


それは「こうやってもうまくいかない」という体験を山のように積んでいるということです。たまたま才能があって「こうやったらできちゃった」という人は、その方法を他の人にスライドした時にうまくいかない可能性も高いのですが、「こういうとり組み方では散々やっても時間の無駄」ということを指摘できるのは保証します。だって私ができなかったんだもん。


3年ほど前に独立したのですが、求めつつ答が得られないものをそのまま道場の講習項目にずらりと並べたので、整体・ヨガ・武術・さらには女性の月経の研究会から速読、最近は時間管理術まであって、何をするところがさっぱり分からない道場になってしまいました。


キャリアだけはあるので「表面上だけそれっぽいこと」はできますが、本当に中身がともなっていないことは今さらやりたくありません。


特定の流派を名乗っている訳でもないし、武道名の知名度もないし、もちろん私自身のネームバリューもありません。だから、実際に効果が上がらなければ食べていけないので、せっせとそれを求めて活動していました。


世の中うまくできておりまして、そういうわけの分からない道場でも、活動内容に興味を持っておもしろがって下さる方が一定数おられて、(君たちの高校の国語のM安先生もそのお一人です)週ごとにまったく違う内容という状況でも通ってくださるので、本当に効果のあるものをせっせとふるいにかけることができました。


スポーツのコーチ、選手、ダンサー、役者、演出家、治療師、教師(クラブ顧問)など多くの方のご協力があって、年に300レッスン、合計1000レッスン以上かけてふるいにかけた残りのごく一部が授業に登場している中身です。


その過程で得た「これは世間の常識になっているけど効果なし、害多し」「これは世間の常識からはかけ離れているけれど、効果あり、副作用ほぼなし」「こういう意識の持ち方が上達のさまたげ」「こういう構え方が自己流にとどまらせる」というものがたくさん残りました。


授業の復習という本題に入る前に、ずいぶん文字数を費やしてしまいました。


続きは明日以後で。