特別講座報告

17日


今日は「うずと軸」を中心にした自然体チューニング特別講座。


お二人が残念なことに急用で欠席となって7名の参加。


お二人がふだんの稽古のも参加できている人です。後は遠方の方や。久しぶりの方、特別講座のみ時間をやりくりしてこられる方、そして整体は受けているけれど講座は初めてという方です。


「数分のその場足踏みで、腰痛が消えた、肩こりが消えた、体が柔らかくなった、テニスが上手くなった」(K2ウォーキングと命名)という健康雑誌の新聞広告のような内容になっている本日です。


いいデータばっかり見て、悪いデータは無視することになりがちなので、きちんとデータを取ろうと、学生時代にやったような「体力測定」の中から柔軟性の測定などを盛り込んで実施しました。


前屈は「立位体前屈」です。畳を重ねて台をつくり、指先の位置を測定しました。台の高さがたたみ3枚分なので20?弱しかありませんので、それ以上曲がる場合は床についた指の長さなどを加えて測定値としました。手のひら全部が床について、さらに肘が曲がるぐらいになった場合は測定不能です。


反りは伏臥状態反らしです。うつぶせで脚を押さえてもらって、反り上がり、床からあごの先端までの高さを測定しました。


授業開始時の柔軟性を計りました。その後、レクチャーを小一時間聴いて、簡単に「K2ウォーク」の要領を数分講習して、2分歩いた後、測定、授業終了時にもう一度測定しました。その間、時間を割いての受難体操はほとんどありません。授業終了時には、矢印を書いた紙を見て、「左手グッドの法則」に添った意識の向きを誘導しました。以下がその結果です。


●ふだんの稽古に通っている方(Kウォーク体験済みの方)

             
40台男性

          開始時  2分歩行後  終了時(矢印誘導有り)
       前屈 0センチ  0センチ    3センチ
       反り 35センチ 42センチ   42センチ

30台女性
       前屈 8センチ  11センチ   13.5センチ
       反り 65センチ 66.5センチ 70センチ



●K2ウォーク初めての方

30台男性 

          開始時  2分歩行後  終了時(矢印誘導有り)
       前屈 17センチ  18センチ  19センチ 
       反り 49センチ  55センチ  57センチ

30台男性
       前屈 −16.5センチ −10センチ −5センチ
       反り 27センチ  32センチ  34センチ

60台女性
       前屈 28.5センチ  33センチ  33センチ以上で測定不可
       反り 29センチ  34センチ  42センチ

40台男性
       前屈 10センチ  13.5センチ  14センチ
       反り 33センチ  35センチ  35センチ

40台男性
       前屈 13センチ  24センチ  30センチ
       反り 32センチ  49センチ  63センチ        



事前の測定も、二回計っていい方を採用しています。柔軟系の体操は連続してやるとおおむね2回目がやりやすくなるからです。手前ミソにならないように、できるだけ客観的なデータになるようし配慮しました。


講習の中身は、「うずと軸」の全般的な解説。そしてピックアップしての体験実習です。4時間かけて、徹底的に柔軟性を高めたというわけではありません。


2分間のK2ウォークで、柔軟性が飛躍的に高まったというのは、電気で言えば「磁石を回したら電流が発生した」ぐらいの段階です。


電気は、それを制御する仕組みが発見され、使いこなす機械ができて「照明」「動力」「音響」「通信」などの実用性のある製品に発展できました。「うずと軸の体育」「K2ウォーク」も、凄いなあという感動がありますが、ほんとうの実用化にはまだまだこれからです。


講習の内容は、「年齢にかかわらない無理のない体育」「故障のメカニズム」「リハビリへの応用」「介護現場での応用」「スポーツの上達」「武術の技の効果を高める方法」などを仮説と実証例を挙げて、そのいくつかを体験していく、というものでした。


紹介したデータは、数値測定が可能なもので、他にも「横曲げ」「捻り」などの柔軟性、首肩腰の「こわばり感」「ひっかかり感」なども調べています。以下の感想は、それらの講習と測定も合わせての感想が以下のものです。初めて体験された方のものだけですが、紹介します。



【講習終了時の感想より】


●常識がまったく通じない。頭がついていかなくても、実験結果で受け入れるしかない。こんな思考でも結果が出ている。これが凄いことだ。(S井さん)


●「すごーい」の連続です。忘れないように続けていきたい。まず自分の悪いくせ(力み過ぎる がんばり過ぎる)を、ゆるゆる修正していきたいと思います。(K廣さん)


●シンプルな方法で、ここまで変化が引き出せるのには驚きました。日常生活の中で、どのように応用・活用できるのかを今後とも考えていければと思います。(O澤さん)


●さまざまな応用ができそうで、これからが楽しみです。ありがとうございました。




参加のみなさん、データ収集ご協力ありがとうございました。また「その後」もお知らせ下さい。