周辺意識のムラ問題

気づかない見落とし(技術的には身体の周囲の意識の薄いところ)を埋めると、感覚が変わり、情報処理が変わり、身体が変わり、動きが変わる、というようなことを研究している今日この頃であります。


火曜日の夜の「自然体チューニング」でそれを実習したS子さんから先ほどメールをもらいました。


火曜に習って以来、水木金と歩きながらなどおりにふれて「自分の周りのこわばりに対応していると思われる気抜けの部分に意識を向けること」をやっていると


「歩きながら意識しても身体が緩んできますね。赤ちゃんの時以来、いちばん背中が緩んでいるのではないかしら。これはすごい発見ですね」


なんだそうだ。


私もすごい発見だなあと思います。応用すると整体の時の相手の方の変化の度合いと速度が今までにない速さで大きく変化します。持ちもいいみたいです。


私自身の身体の状態というのも、いつにもましてくにゃくにゃです。でもちゃんとつながっています。


今年も明日の土曜日と来週の火曜日で終わりです。年末年始を充実した疲れ知らずの状態で送っていただきたいので、都合のつく方は二回の間にぜひ、受けに来てください。


左手グッドで応用が利く、さまざまな諸現象全般を追いかけるよりも、よりその基礎が身に付くものとして「歩き」が浮上してK2ウォーキングを推奨しておりました。そしたら、歩く以前のより基礎としての「立つ」ということが浮上してまいりまして、4軸スタンディングを推奨しておりました。


4軸スタンディングを取り入れたテニスでY田君は、K2ウォーキング導入の時よりも、さらに周りで見ている人がはっきりと認めるだけの変化を起こしたそうですから、やはりより基礎になるものをやりこんだ方がいい。


そうこうしている内に「自分の周辺意識のムラ」問題が浮上しました。


これを補正する試みで、道場内では人前に立って話す時などに、実に話しやすくなり、しっかりと相手に届く声が出るようになり、見ている側からも大きく見えて、空間から浮き出てくるような感じがしたとみなさんおっしゃいますから、やはりかなり重要だという手ごたえでした。


Y田君のテニスもさらに凄いことになっているらしいです。


そして、今日この「自分の周辺意識のムラ」を補正しながら、介護の現場でお年寄りの介護をしたK藤さんから、97歳の軽い認知症の方の反応が変わって、いつもなら返事のない場面で返事があってうんぬんという報告がありました。


一番基礎になることを大事にして、それをしっかりとやりこむレッスン内容にまとめるということを意識していたら、この一月半ほどで、そんなふうにどんどん変わっていきました。単に目新しいことなら割愛するのですが、より基礎的なこととなると、そこに立脚しないわけにはいきません。


まず自分が周辺とどんなふうに結びつくかということが今一番の基礎ということになりました。なってみると確かにそれが一番だなという感じです。


でも、たぶんまだまだ見落としがあるんでしょうね。