進化体操展開/OKV48/連載5回目


【進化体操とセミナー情報】


今日の進化体操は「波の合成による進化」を練習。自分の予測を上回る動きになる。また、波の合成で進化しない場合、もとになっている運動が、やっていると思っている運動とは波形が違っていることが明らかになるという副産物がついた。


前後と左右の合成による上下運動(くらげ体操)の、思考停止状態でのうごめきの後の、体がいちどばらばらに解体されて、つなぎなおしたような体験は筆者もはじめて。


Y田君は、腕をひらひら振るというか動かすだけで、ミットを構えたN川さんを脚からもっていくようなスイングが出たし、筆者もただ腕を伸ばすだけで、ミットとざぶとんを重ねて胸に当てて保護した人を先頭に4人くっついた人の4人目まで力が届くような突きが出せるようになった。


この「波の合成による進化」は、磨きをかけつつ、今月29日、30日の総合セミナーの核になると思われる。すでに三分の一ほどの申し込みが来ているので(いつもの予約状況よりもかなり早い)参加希望の方はお早めに。多いときには別会場を押さえないといけないので。あっ、今もS森さんから申し込みがありました。


春合宿参加のボクサーのK本さんから近況が届く。


ロスが減った分、スタミナが飛躍的に増し、スパーリングではほとんどパンチをもらわないようになり、軽く打っても効かせられるようになり、どうやらスパーリング相手を一方的に「どつきまわしている」らしい。


でも、今日の稽古で、春合宿よりもさらに力に頼らないで破壊力が出る進化体操が現れたので、K本さんにも次回参加を楽しみにしていてほしい。





【OKV48】


絆(オープンジャパン)に中長期ボランティアを送り込むしくみには手をつけただけで、とりあえず今日かよちゃんと支援募集のチラシの打ち合わせに進んだだけのところ。ちなみにプロジェクト名を「応援(O)絆(K)ボラティア(V)、実行期間48ヶ月」を略してOKV48と呼ぶことにした。


で、そのOKV48だけども、まだ支援金募集は始まっていないのだけれど、行きます・行きたいという人はすでに現れ始めた。かよちゃん、りょうこちゃん、K藤さん。S井さんも仕事をやめたら行きたいらしいし、学校が落ち着けばひろきも始動するだろうし。




・・・・東日本大震災・活動記録 5回・・・・

3月18日〜26日 
  石巻にラジオを届けろ 



せめて翌々日の19日には出発したかったが、ガソリンの携行缶が手に入らない。ほかにも物資・資金・車・休業のお知らせなど手配しているうちにあっという間に一週間が過ぎた。とにかく現地に駆けつけるべしという思いだけでスタートしたのだけれど、動き出すといろいろと進展があった。


石巻では、災害支援情報を地元のコミュニティFMを出力アップして流すということになった。しかし、その情報が必要な人の手元にはラジオはない。


石巻にラジオを!」の活動に多くの人が動いた。その一人が「てんつくまん」だ。てんつくまんの呼びかけに応えて、鹿児島で橋の口みゆきさんが動いた。ラジオや携帯充電器、ペンライトをセットにして100セット、用意しているという。しかし、現地に送る手だてがない。ふつうに送ってもいつ現地に届くか分からない。



それに京都のNPOテラルネッサンス(鬼丸さんとこ)が応えた。テラルネッサンスは、カンボジアの地雷除去支援から始まって、アフリカの元子ども兵の社会復帰支援などに活動を幅を広げて、「世界中の人が安心して暮らしていける世の中作り」を目指して活動している。代表の鬼丸さんも元神戸元気村のスタッフで、そのころからの知り合いだ。


だから、時々京都・伏見のテラルネ事務所を訪問して、鬼丸さんやスタッフの方々に定期的に整体しに行くというのがふだんの私のテラルネ支援なのである。


被災地入りを前にいろいろな方に連絡を取っていて、鬼丸さんからその話が入ってきた。そして、津田が石巻にラジオを届けるということになった。交通費はテラルネッサンスさんが支援してくださるという。正直ありがたい。(最終的には津田個人にたくさんの支援金が集まり、支援を受けないでもいけた)


道場会員の滋賀県の福井さんが、複数ある車の一台を、あまり使っていないからと提供してくださることになった。京都との地の利もいい。



京都から石巻まで。朝に出て明るいうちに着けるという距離ではない。そうこうしているうちに、私が整体を学ばせてもらった東京の自由人ネットワークで、今「内弟子」として整体修行中の、大阪道場出身の採澤和正君も被災地入りする用意があるということが分かった。打診すると一緒に行きます!とのこと。


道場の会員の方も動いた。加古川でヨガ教室をしている西川さんは、ご自分の教室や親戚縁者に声をかけ、奥さんがラジオと救援物資をたっぷりと道場に持ってきて下さった。   


私が年に5〜6回「身体表現」の授業担当をしている東住吉高校の芸能文化科の久下先生は、職員会議でラジオのことを呼びかけ、出発ぎりぎりまでラジオを集め、道場に運んでくださった。


京都教室の岩崎さんは、元は神戸大学社会学の先生だ。阪神大震災をずっと手弁当で追跡調査し、自費で(お仲間と共同だけど)発表し続けていた人だ。京都教室のみなさんに呼びかけてカンパを集め、またテラルネッサンス事務所まで直接ラジオを届けてくださった。テラルネッサンスに物資仕分けのボランティアに行ってくださった鷺の森さんや中井さん。ここに書ききれないたくさんの人の善意と行動が集まった。


活動資金のカンパも半端でない額が集まった。ご自分の個展の売り上げを全額(たぶんそれ以上)電車で移動中の私と駅で合流して届けてくださった方もあった。資金も物資も車もそろった。鹿児島のラジオも京都に届いている。(つづく)