内田老師の教育論
内田樹せんせいのブログからの長文引用。漠然と考えていることを、こういうふうに書けるようになりたいなと思う。
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マスメディアも「教育はこれでいいのか」というようなことを毎日のように書いているが、それほどご不満なら、「朝日新聞大学」でも「フジテレビ高校」でも作って「これが教育の理想の姿だ」と世間にお示しすればよいと私は思う。
たいして金のかかることではないのだし。
でも、どなたもやらない。
たぶん、「朝日新聞大学」で科研費の流用があったり、「フジテレビ高校」でいじめや体罰があったりしたら、もう新聞もテレビも、教育についてはひとことも偉そうなことがいえなくなるからであろう。
どなたもそうなのである。
教育について文句は言うが、「私の作った学校」ではこんなふうにして成功したという話はしない。
成功しなかったら、黙るしかないからである。
教育についての発言権を確保するためにはできるだけ教育実践は自分では行わない方がよいということをみなさんご存じなのである。
できることなら、石原慎太郎閣下にはぜひ「体罰塾」を作って、物理的暴力と心理的恫喝がいかにすばらしい若者を育ててみせるか、それを世に問うて欲しいと私は思っている。
安倍晋三総理には「愛国塾」を作って、彼の愛国心教育を思う存分実施されて、どれほどすばらしい愛国的若者が育つかを満天下に明らかにすればよろしいかと思っている。
グローバル企業の経営者たちには、彼らの新人研修がどれくらいすばらしい若者を生み出しているか、離職者や鬱病罹患者や自殺者についてのデータも添えて全面公開して頂きたいと思っている。
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もちろん、上記は一部引用であるので、本旨は全文を当たってくださいね。
の1月29日分です。
で、私のお仕事の整体も進化体操指導も、幅広い年代が対象の、また一般よりもやや違う角度だけれども「体育教育」塾のようなものである。
火曜日に整体体育研究所の吉田主任研究員よりも「進化体操実施時における、モデル生物生育環境下の模擬状態下での飛躍的な効果促進について」の発表があった。
かいつまんで言うと、「複数の人間で持ち上げてもぎゃもぎゃやったら、めっちゃ凄いやん」という技術新体系である。
とってもしばらしかったので、その技術の位置づけについてあれこれ考えながら帰路についた。
すると、現在の進化体操には、開花=未知なる体感と体動の誘引技術と、結実=より自然で自動進化していける身体レベルの持続、定着のための技術の二つがあり、現状では圧倒的に前者の技術に偏っているという現状があきらかになった。
かいつまんで言えば「これって凄そうだね」という要素は山盛りであるけれど、本当にみんな凄くなったね、という要素はシステム的にも結果としてもまだまだ未熟じゃということである。
こういうことが言いたかったんだ、とうれしがって内田老師のテクストを貼り付けたが、おかげで「お前はどうやねん」ということを自分に突きつけることになった。
可能性があるねーで喜んでいる時期はそろそろ卒業し、持続的な成果を必要とされる時期なのである。開花は派手で楽しい。結実はその後、地味で一人で積み上げるような稽古である。
はい、地味な稽古をこつこつやります。定着〜結実の稽古です。