整体の効果を上げるヒント
受け手参加型整体の変化の大きさに驚く
整体やマッサージというのは、お客さん、患者さんというのは動かないで寝ています。体の向きを変えたりはするでしょうけどその程度です。そこに盲点がありました。
ビックリです。体から未知の柔らかさ、しなやかさが引き出されたという人が続出です。今まででなかなか弾力を引き出しきれなかった部位もどんどん変化していきます。
何が違うかというと、受けている方にもほんの少し動いてもらう、あるいはある動作姿勢を維持してもらうだけで、同じ手技でも効果が倍増しました。こりがほぐれるというのとは少し違って、進化体操や痛くない整体でも目標にしている「犬や猫なんかを抱っこした時に感じるしなやかなつながりのある柔らかさ」へ一気に近づいた感じです。
もちろん、その身体はスポーツをすれば今までよりも高いパフォーマンスが得られるし、疲れないし、当然故障しにくい状態です。
最近は、進化体操のくせや力みを取る補助法をせっせと研究していて、肩甲骨と骨盤にあらたな運動反射スポットを見つけました。
そこを上手に刺激してやると、癖や力みが大幅に消えるのでまったく疲れないで長時間進化体操が続けられるようになるのです。長時間楽しめるほど、深奥の無意識反射回路が活性化します。また力みのない自然体の度合いが増します。
あまりに効果が大きいので、そのまま整体に取り入れてみました。結果として過去最高に変化したのが分かりました、という声が続出です。
結果が出てみると、なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろうという感じですが、今やっていることのパターンを変えるというのはなかなかに難しいことなのですね。
でも、整体というのは一方的に何かを送ることではなくって、相手の向かおうとしている方向性を読み取って後押しをするという技術ですから、受け手の人に積極的に協力してもらうというのは、不思議でもなんでもなかったのでいした。
被災地のボランティアだって、地元の方が必至で活動されているのを応援するから成り立つのであって、地元の方の意向と関係なしの活動というのはそういえばありえないのでした。
オープンジャパンで活動しやすいのは、ひーさんや助さんが地元の人としっかりコンタクトをとって方向性を引き出してくれているからで、あれがなかったら活動は一気に停滞するだろうなあ。
実際に上手な方の整体を受けると、腕を持たれて一点押さえられるような場合でも、あたかも体操をしているかのように中心の一点に響く絶妙な角度で腕の角度を導かれます。だから実際には受け手は体勢を変えていると言えたのでした。
さらに上手な方の整体だと、呼吸の吸う吐くのタイミングや深さまで上手にコントロールされますから、やはりこちらの動きを引き出していると言える。
もう一歩踏み込むと、伝説の名人、野口晴哉先生の技術を追いかけて整体を修行されている方も多いかと思いますが、野口先生の技術というのは、晩年は一人ほんの数分しか時間をかけられなかった、という名人の技術です。
どこをどう押さえるのか、体を読み、波を読み、将来の予測をした上で、絞りに絞った数カ所をぱぱっと押さえたようなレベルの方が使われていた技術です。
私のレベルはまだまだそこには遠い。まずは、受け手の方に参加してもらって、共同作業で変化幅を最大にするところから始めて、一生かけて削っていくことにします。
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今日書いた「肩胛骨と腰の調整」の結果どんなしなやかな動きになってしまうか、というのを進化体操ブログに掲載しました。
ぜひ動画でご覧下さい。
7日掲載
「首や肩、腰の長年の奥深いコリ、緊張を解除する方法 」