ねつ造する脳


手応えをねつ造する脳


新大阪健康道場の津田です。今回のはからだと脳と行動のお話です。


快適で丈夫な心身を取り戻すために必要なことは、脳の暴走にブレーキをかぇることです。


「脳バカ本」の中で

参照 3月2日拙ブログ記事

http://d.hatena.ne.jp/meuto/20130302



藤田先生が「脳は脳にとってよいことをまずやろうとして、腸はからだ全体にとってよいことを選択する」という意味のことを書かれています。


腸の気持ちはまだよくわかるとは言えないのですが、脳が「からだ全体」や生命にとって必要な方向へ進むのをじゃまをしているというのはよくわかります。野放しにしていると「そんなはずじゃなかった」となりかねません。


一例を上げます。


脳(自意識)は、意識が意図したことがちゃんとできているかリサーチして修正することよりも、意図したことをやっている気分に浸れることの方を優先してやってしまう、なんていう恐ろしいことを平気でやります。


ひらたく言えば「手応えを欲しがり、なければねつ造する」ということです。


強いパンチを打ちたいなと意識が意図したら、手っとり早く腕に力みをそそぎ込みます。すると、すごく力強いパンチを打っているように感じられます。


ストレッチやヨガのポーズでもそうです。


筋を伸ばすのであれば、力を抜けば簡単に伸びます。硬くなっている筋は、ふだんから力が入りっぱなしになっているのですから、よけいに抜かなければいけません。


しかし「目的としている硬い筋をしっかり伸ばさないと」と脳が認識するとどうなるかというと「しっかり伸ばしている手応え」を作ります。


どうやればしっかりした手応えになるかというと、伸ばそうとしている部分に密かに力を入れるのです。すると伸びにくくなる。結果として「しっかりと伸ばしている手応え」は訪れますが、客観的には大して伸びていません。


自転車をこぐ時にブレーキを握りしめているようなものです。手応えは十分になりますが自転車は進みません。同様にそんな力んだパンチは効かないし、そんなストレッチは身体が柔らかくなるのに時間がかかりますし質は悪い。


そんなねつ造された手応えに囲まれて生きていたら、人生を誤ります。だから、そんな自分のねつ造している手応えをはがして、ありのままの体感覚の方に近づけ、軌道修正をしてやらないといけません。


そのために、進化体操では「ふだんのやり慣れたパターン=手応えを作るのが得意」でやらないような仕組みを作って自分をそこに当てはめます。


すると「手応え」という実体のない世界から、「現実」という実体のある世界に戻りますから、変化したり上達したりし始めます。


ご自分の振るまいがほんとうに目的にかなったものなのか、そう思わせる手応えをねつ造しているのか、一度観察してみられればいいと思います。


けっこう自分にだまされています。


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【新大阪健康道場】


自意識にあふれた手足を休ませ、胴体の力を引き出すトレーニング、たっぷり盛り込み
ます。3月合宿


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http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11483138858.html