小泉元総理大臣の脱原発発言

小泉元総理大臣が、原発メーカー担当者やゼネコン幹部らと脱原発のドイツ、原発推進フィンランドなどの視察旅行に行き、帰国後の「今すぐ原発ゼロに舵を切るべき」との感想が26日の毎日新聞朝刊に報道された。(毎日新聞・東京 26日朝刊)



筆者は小泉さんを積極的に支持する心情にはなく、だれが政権を担当しても世の趨勢として同じになったかもしれないけれども、規制緩和すればみらいはバラ色にはならなかったやないか、という印象を持っているものである。


で、自民党の元総理大臣いう立場にいた人からそういう発言が出たと聞いたときに「んっ」と動くものがあった。


もともと派閥やらのしがらみがない人だったみたいだから、引退してますますしがらみがなくなって、実際に党内への影響力というものはほとんどないのかもしれない。でもこれがあるのとないのとは全然違うという印象が生まれた。


逆かな。


前の選挙で三宅洋平さんや山本太郎さんや前々から反原発脱原発運動を続けてこられた方々が必死に声を上げ、多くの方が支持し、信じられないぐらい多数の人を駅前の街頭演説にひっぱったりしたという現象は起こした。


でもそういった活動が、それでも原発を推進しようとする人にとっては想定内であって、影響力が全然なかった、ということを小泉さんの脱原発発言を聞いた瞬間感じた。残念だけど、たぶん別の生物が何か鳴き声を立てているなあと感じているというのに近い感覚だと思う。塀の内と外という感じ。外が何かうるさいねー。


だから内側の人のカラダにはまったく何も響いていなかった。でも小泉さんの発言は塀の内側で声が響いた気がする。内側の人の身体に。


で、今回の小泉元総理の「今すぐ脱原発に舵を切るべし」の発言も、本当のほんとは私ら庶民にはわからない計算やら裏があって回りまわって原発推進につながる謀略?だったりするのかもしれないけれども、今はその想像はしないことにする。


原発を推進する人だって、心の底から大丈夫だと思っている人は少ないと思う。何の良心の呵責もなく輸出推進するべきだと感じている人は少ないと思う。でも政権側経済界側あたりの立場では言い出せないのかもしれない。


そこにアリの一穴が空いたと思いたい。

選挙にはまったく反映できなかった脱原発の声だけど、そうやった動き出している人がいることは、すこしずつでも流れが変わった後、力になる。そう思う。


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