結果さえよければ、嘘は大いにつきましょう

[エネルギー環境・未来]

発言の一部だけを取り上げて、まったく違う意味に脚色されて報道されて、その誤解がその人の価値を著しく下げ、ずっと誤解が付いて回って不利益を被り続けるというようなことはわりとあるみたい。

トシちゃんが、「俺はビッグだ」と言って「この思い上がった野郎」というようなイメージがついた、その時の発言というのをYou　Tubeで見る機会があった。話の筋はうろおぼえだが、イメージとしては「僕はタレントだから皆に注目されるのは当然で行動が報道されるのもいいけれど、妻や赤ちゃんはそうではないのだから、追いかけまわしたり報道したりするのはやめてほしい」というような話を彼はしていたのだった。

で「俺はビッグだからいいけどね」というような文脈だった、というような話だった。この話自体が、うろ覚えで真剣に動画を見たわけじゃないけれど、踊りはできるけど歌はたいしてうまくない田原さんがちょっと人気があるからといって「俺はビッグだ」とぬけぬけとぬかすとは何事だ、というような印象になる話ではまったくなかった、ということが言いたい。

で、オリンピック開催地を決めるプレゼンテーションで、安倍首相は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている」と言い、「フクシマは完全にコントロールされている」という意味のことを言った。これは発言の一部を別の意味に捻じ曲げようがない、そのまんまの意味で使っていた。

大小便が垂れ流しで、おむつからも漏れていて、垂れ流していることさえわからない、どうやって止めていいかわからない、というような状況を「完全にコントロールできている」と言っていいのか。世界を相手に。

この話をブログに書くつもりはなかった。書いていて全然気持ちよくないし。いまさら「オリンピック返上運動」なんかするつもりもないし。ただ、7年後に読み返してみて、今の時点での予想と実際がどう変わっていて、どう一致しているのかというようなことに興味がわき、とりあえず自分のために書いておこうと思った次第。

今のままで推移すると、東京の建設ラッシュに人や重機を取られ、東北の復興は遅れていく。汚染水や原子炉の抜本的な対策はないままで、現状のごまかしごまかしが続く。都度都度のトラブルは、「いえいえコントロールされています」と一国の総理大臣に習ってごまかしごまかし。万一、次の大規模地震、津波、直撃の台風や竜巻がおこった場合は「想定外でした」とまた誰も責任を取らない。そういう空想しかわかない。うー、書くのが嫌になった。

明日は、もっとも理想的なこれからの展開を書きます。

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