空飛ぶタイヤ

[読書]
池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」を読む

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)


池井戸さんは、半沢直樹の原作本の作者。ブログを調べたら去年の10月に「下町ロケット」をちょうど読んでいて「面白かったので朝までかかって全部読んじゃった」ということが書いてある。


 2012年10月8日より引用・・・・・・・・・

東大阪の町工場のみなさんが、協力して人工衛星の「まいど1号」を上げたというような実話があったので、そういった本かなあと思っていたのが読む前。


大企業と中小企業の戦いで、大企業の傲慢な戦いに、追いつめられながらも…という展開に、結局朝までかかって一気に読んでしまいました。おもしろい。

・・・・・・・・引用ここまで

走行中のトレーラーのタイヤが突然はずれて、歩いていた母子に激突、不幸にして母親は亡くなり、事故原因は運送会社の整備不良と断定される。が、そこにはリコールを避けようとする財閥系自動車会社の闇が広がっていた、というような話で、やっぱり中小企業のおやじががんばるのです。


私のDNAは毎年10月になると、中小企業のおやじががんばる小説を探しだし、朝までかかって読むようにできているらしい。忙しい時期には買ってはいけない本。仕事が手に付かなくなります。やめられません。

それにしても、池井戸さんの本は、タイトルと内容のイメージが違いすぎる本が多い。タイヤ型の飛行物体でも発明してというファンタジーかと家内は思っていたらしかったが、私も「大企業の横暴に戦いを挑む中小企業のおやじ小説」だとは思わなかった。


「オレたち花のバブル組」「オレたちバブル入行組」の原作名を変えて「半沢直樹」にしたテレビ局の判断はたぶん正しかった。


原作名だとバブル期に銀行に入行して、イケイケで不動産投資にお金を貸しまくっている大手銀行の浮かれ話だと思ってしまう。バブル期には下っ端で、あっというまにバブルははじけて、全然いい思いをしないで中核を背負う世代になった銀行マンの意地と筋を通す話だとは思わないわなあ。 



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