今週読んだ本、ダントツで下町ロケット!!

[ 読書 ]

下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

ああ、夕方買って、夜までに一気読みしてしまった。池井戸作品の中でも特に特に好きな一冊。たぶん一か月以内に読み返してしまうやろうなあ。二回目なのにこの面白さ。大企業VS中小企業で中小企業が己を貫き通していく設定も好きやし。設定自体は「空飛ぶタイヤ」と共通だけども、そこにロケットなんてのがかかわるから面白さ倍増。あああ。幸せ。


初読
鴨川ホルモー」を読んだのは石井麻耶さんのイラストが、見慣れた「鴨川デルタ」を石井タッチで忠実に再現していたからで、でもそのとき「鴨川デルタのイラスト」に魅かれなかったら、万城目学ワールドとの出会いはなかった。

で、万城目さんすいません、とても面白いのですが、過去ぶっちぎりのトップに躍り出てではありませんでした。トークショーか何かを聞きに行った方の言によると、万城目さんはものすごい遅筆で一年に一冊が限界だなどということらしい。


なので、京都、奈良、大阪で展開した鴨川、鹿男、プリンセストヨトミなどの「近畿地方じわじわ総なめ?」というパターンで、もちろん傑作を頻発していただきたいのだけれど、なんかそれが終わらないと次に進めないのだとしたら、とても残念です。

もしかしたら、近畿の近県で、魔界や異界や神界などとのかかわり、という条件を無理やりつけることでかえって「その方がよほど書ける」ということなのかもしれませんが。

できればわが住まいのある和歌山の話まで書いて頂きたいしなー。


1年後ぐらいで再読


そこそこ面白かった。ただし、このままこの作者の作品を総なめにしたいなあ、というまでにはいかなかったかな。買いたい本がなければ、とりあえずこのシリーズの一巻目を買って、それで最終決定という感じかなあ。

かなり面白くなりそうな前半だったのだけれども、主人公の刑事に一巻目を読んでいないので、あまり感情移入できる部分が少ないし。それがあればもっともっと面白かったかも。