フィリピン台風支援をしているココナツ会社の水井さんの現地活動報告
ココナツを輸入して、販売しているココウェルの水井裕さんの「フィリピン支援報告会」に間に合ったので参加。水井さんは先月の吉村誠司さんのフィリピン支援活動報告会に、飛び込みで来てくださって、それ以来のお知り合い。正確に言えばまだお知り合いでもないかもしれない方。だからよけいに興味があって伺いました。
水井さんはココウェルというココナツ製品の輸入販売会社をされていて、お仕事を通じてフィリピンとは結び付きが強い。だからといって単身異国にいって、支援活動をするなんていうのはなかなかにできるこっちゃない。
国内に出動するのだって、けっこうビビりながらいくのである。整体組で出動したって(物資は自分の分だけ)だってけっこう費用もかかるのである。どうやって成り立たせたんだろうなあ。
ちょっとスタートには遅れて参加。大阪ダッシュ隊の中嶋トッピーご老公が前の方に鎮座されていたので、隣へ。以下はお聞きしながら書いたざくっとしたメモ書きの転載。
●一回目の出動。ジャイカさんとつながって出動。
●行く予定の地域が、フェリーが満員で一日遅れになりそう、というような状況が起こり、支援先を変更。また行く予定のない地域に調査を兼ねて入るなど臨機応変。
●支援先に事前に連絡を取り、個別に配ると大変なので、隣組でグループを作ってもらい、代表者が受け取り、サインしてチェックというような配給支援。なんと行き届いたことだ。
●携帯はある程度普及しているけれど、電気が止まっているので発電機は充電用に大人気。そうなんや。
●ついでに子供向きに映画の上映会。びっくり。
●高潮が押し寄せたタクロバン。レイテ島最大の都市?
一面のがれき。そこに日本から輸出された日本郵便のアルミトラックが打ち上げられている。ヘドロも。
同じや。
●二回目の出動。今回はほぼ単独行動のぶっつけ本番。よーやる。すごいな。
13日~18日のようす。
●1000超の世帯に物資配給。肉の缶詰3つ、即席めん3つ、粉ミルク、コーヒー、殺菌せっけんなどなど。これ現地の人と相談して、フィリピン国内のスーパーで入手。
●レイテ島。日本人が太平洋戦争で8万人亡くなられた島。各地に慰霊碑やお地蔵さん、第一師団戦没者英霊なんて碑が立っている。そうなんや。忘れているけれども、ものすごく日本がかかわった(言い方は難しいけど)国なんや。私のじいさんの若かりし頃には。
●山下大将がもっとも有名な日本人。彼の隠し財宝がフィリピンのどこかに埋まっていると多くの人が信じている。日本人だとわかると、そのことを聞かれるそうな。
●なるべく物資が届かないところ、届けにくいところにも届けよう。という水井ポリシー。
●事前にクーポンを作り、有力者に?配ってもらい、それと引き換えにするという方式を採用して、前回よりも効率的にもれなく配布することができた。はー、システマティックや。行き当たりばったりの自分では思いつかへん。
●ココナッツの被害。レイテ島とサマール島で1500万本(1700万本だったかも、うろ覚え)のココナツが被害を受けている。
なんちゅう数や。
ココナツは植えてから7年から10年たたないと実を付けない。花の蜜も、これだけ揺れると1年ぐらいは取れなくなる。ココナツの蜜のお酒なんかを地元の人は愛飲しているらしいのだが…
東北の牡蠣が二年三年待たないとあかんというのだけでも「うわー、まだまだ先や」と思っていたけど、もっとなんや。
●ダメージを受けた木を製材すれば、安いけれども少なくとも売れる。ところがそれを切るチェーンソーも不足している。切り倒して乾燥させないと、そのまま立ったままだと数か月で腐ってしまう。チェーンソーなど支援して、仕事につながる支援がココウェルでできないかと考えている。
●総支援金ざくっと400万円。過去の支援活動で半分使った。まだ資金的には残りがあるので引き続き支援したい。と言ってはるけど、よーく話を聞くと半分以上は実質自腹。
●次回の支援としては子供服なんかいるだろうなあ。全体的に。子どもが多いし。なんだそうだ。
以上、現場から津田でした。