男十河が火をつけた 捨てる神あれば拾う神あり 琵琶湖流木物語
昨日の「フィリピン支援活動報告会」には、20分ぐらい早く到着する予定で出発したのだが、5分遅れてしまったのだった。
というのは、途中に電話で来た「琵琶湖清掃仕掛け人 最近では干し柿の帝王」と呼ばれている十河さんの電話が面白くて、地下鉄に乗らないで聞いてしまってて遅れました。
そのお話。ただし、十河さんの電話講演会にはさまざまな裏話、秘話、内密談、ここだけの話、および十河さんの推理、見解が含まれているため、そのすべてはご披露できない。
だからおもいっきり単純な話で書くけれどもあらゆる事象の実態はそんなに単純でもあっさり解決でもないので、ご承知おき下さい。
一昨年の秋に始まった琵琶湖の流木清掃。十河さんはそれまでも湖岸清掃はしていたのだけれども、この時には周辺地域の台風被害で流木やよしなどが松原の湖岸を埋め尽くしたそうな。
ちょいと集めるだけでこんな感じ。
で、行政というところは計画と予算があって動くところなので、いいことでも柔軟には対応できない。それでいいのである。大事な税金を使っているのだから、現場の判断でほいほい使っていいものではない。
でも男十河さんが、その後の継続して活動していったもので、ついには県かな、予算がついて、業者が重機で集めていくというあたりまでは行きました。
ただし、集まったものが大量で湖岸がきれいになるほど、集められたゴミ流木の量も大量。運搬にも処理にも費用がかかるから、右から左にほいほいとは消えていかないらしい。
で「こんなものでもほしいという人もいるんですよ。そういう声が届いてますよ。ほしい人にあげちゃったらいいぢゃないですか」
ということは十河干し柿大王も繰り返し役場の人に話をしていたそうだ。
それが、ついに動いた。部署の垣根を越えて連携し、「流木ほしい人にあげちゃう大作戦」がはじまった。
広報して、募集してみた。地元ラジオとか新聞の地方欄。ついでにYAHOOニュースにも出たとか。そしたら希望者の電話がくるわくるわ。
担当課では、ちゃんと個別に使用目的引き取り状況などを聞き取って、あとでややこしいことにならないようにして受付中。流木の山がほぼなくなるぐらいの引き取り手が現れたらしい。
たとえば陶芸をやっている人、たとえば流木アートをやっている人。
湖岸の流木に心を痛めた滋賀県のおっちゃんが動き、災害支援仲間つながりで活動が継続し、徐々に行政が動き、そして流木がほしい人のところに届いて、税金で処理しないでよくなった。
ま、これだけの話ですがうれしいといえば嬉しい話なので書きました。
こんな感じでよかったですかね、十河さん。
【追伸】
前奏
♪ 果てしない 人の波 吹きすさぶ〜 風の中で
(田口トモロヲふうに)
流木を仲間たちと片付けることに手をつけた十河じい
目が上流に向いた
琵琶湖を囲む山が見えた
山のごみを片付けないときりがないと思った
仲間に呼びかけた
琵琶湖をホームグランドにしているウインドサーフィン部などの学生たちも駆けつけた
行政と連携して山の不法投棄ごみとの戦いが始まった
降雪中止などの心配と戦いながら、十河じいと愉快な仲間たちは
山の不法投棄ごみに挑んでいる
笑顔で作業する集まった人たち
十河の顔にまた笑いじわが増えた
干し柿と呼ばれた
♪ヘードライト テールライト
たーびはー まだ おわらーないー
トッピーさん、春日さんにぶら下げられる十河さん近影