うがいよりも飲水に納得 効果的なインフルエンザ予防

先日進化体操を受けに来られた「がんに感謝Café」の西河Drが、テレビで見かけた「なるほどと思ったインフルエンザ予防の話」をネットに書いてらしたので、お断りしてこちらにも転載。


1 インフルエンザのウィルスはドアノブなどにつくと48時間、ぐらい生き残る。だから、ドアノブなどのよく人が触るところはこ1まめにアルコール消毒すること。


2 手についたインフルエンザウィルスは、実は手の酵素で5分ぐらいで死んでしまう(!)。人は無意識に5分に1回は鼻を触る癖があることが多くて、それが感染の危険を高めてしまってよくない。マスクをしておくと、それを防ぐことができる。...


3 マスクをして喉を加湿しておくと、感染リスクが減る。寝ている間にマスクをすると感染率は半分になる。


4 うがいではのどの上の方のウィルスしか排除できない。むしろ、こまめに水を飲んで胃まで洗い流して、胃酸で殺菌する方が良い。


以上転載


1と2についても書きたいことがあるのですが、今日のところは4について。


およそ、定番として世間で推し進められていることというでも、実は本当に効果的な方法は少なかったりする、ということも多いなあと感じている筆者である。


先日書いた「靴底のクッションは、ない方がよほどいい」と私の身体は言っている、というのもその実例。ちょっと確かめてみたらわかることである。クッション性の高い靴をはいて首肩を回すとこわばっているのに、薄っぺらいクッションの靴を履いて首肩を回すとゆるんでいる。


身体全体の性能を上げるにはどちらがいいかと言えば言うまでもない。「かかとにかかる衝撃を吸収!」という視点だけで見るからわからなくなるのであって、全体への影響をまめにしらべれば(たとえばそれが首肩を回してみるという簡単なチェック)良くないやんけ、というのはすぐわかる。


それで「こわばってるやんけ」ということが分かったら、なんでやとその原因を追究できる。


かかとにかかる衝撃だけを見るからわからなくなるのであって、その「かかとへの衝撃を吸収するだけのクッション性のある床を日本全国に張り巡らせた」と考えれば事実は見えてくる。


電車の床も階段も通路も会社の廊下もすべてが「かかとに衝撃のこないようなぐにゅぐにゅした材質だ」と仮定すればいいのである。最高に衝撃を吸収しそうなのは、自身で転倒しないようにテレビなんかの下に置くぐにゅぐにゅマット(小さいけど)


あなたの乗った電車がぐにゅぐにゅの床です。電車が揺れても踏ん張れません。あなたののぼる階段がぐにゅぐにゅです。踏みしめられません。そういうことになると、身体は大地に対して安定感という信頼が失われます。踏ん張ろとするたびにぐにゅっと裏切られるのですから。やむなく首肩をこわばらせておっかなびっくり動作を選択するようになる。


まあ、こういうことが起こっていると推定されます。


で、うがいです。

「うがいをしても水が達したところにしかウイルス除去効果はない。」


言われてみればその通りです。だから、「できるだけのどの奥までがらがらやりなさい」とも言われていました。でも「じゃあその水の届かない部分にとりついたウイルスはどうするのよ」というところは、実は「あきらめなさい」ということだったということが分かる。


なんだい、うがいの励行ってけっこういい加減じゃないの。


ウイルスを追い出せ、と考えるとからがらがらのあと「ぺっ」と吐き出すという思い込みを外せなけど、「水を通過させて胃酸にお任せする」という今回のご指摘はまことごもっともである。


うがいだと「自宅に帰った時」ぐらいしかチャンスは回ってこない。基本的に「ぺっ」と吐き出せるところでしかうがいはできないという致命的欠陥があったのである。しかし、ウイルスがのどや鼻の粘膜に付着するチャンスは日常いくらでもある。ということはお出かけのあとの一日数回のうがいによる感染予防と、頻繁に少量の水を飲むことによる胃酸殺菌の優位性を比較すると、圧倒的に水をしょっちゅう、ちびちびの方が優れていることが分かる。


でもって、わが新大阪健康道場のご利用の方にお送りしているメールマガジンで12月あたりから何を言っているかというと「冬の乾燥する時期は、冷たい水をこまめにちびちび飲むべし」でしたね。


水が不足すると余計に寒くなる。冷える。関節がギシギシする。皮膚だって乾く、かゆくなる。お肌だって痛む。外からいくら保湿したって、中に水を入れなかったら意味ないじゃん、ということを数週間にわたって書いておりました。


で、こたびのことで、野口晴哉先生が何十年も前から提唱されていた「冬場には水をちびちび飲む」という健康法は、実は効果的なインフルエンザ予防うがい代行策にもなっていたということがわかったということです。


西河Drも引用した部分に続くご自身のコメントとしてがばがば水を飲むと胃酸を薄めるからちびちびがいいだろうということを指摘されていました。はい、やっぱりちびちびです。


ちなみに筆者は水は飲んでいますが、うがいや手洗いはしていません。なんとなく胡散臭さを感じておったからでもありますが、基本的に身体を病気に対して丈夫にしようと思ったら、その病気になって(この場合インフルエンザのことです。慢性病や難病のことではありません)自力で経過することが一番だと思っていますから。


抵抗力のある間にどんどんかかって丈夫になろう、というのが基本的なスタンスです。すいません。高齢者になってから抵抗力をつけようとしても遅いので。


ちなみに昨日地下鉄の中吊り広告でみた女性誌の一番大きな見出し、いいこと書いてます。


雑誌名『美的』

「乾いた女に春は来ない!」

美的 2014年 03月号 [雑誌]

美的 2014年 03月号 [雑誌]

そんな気がする。整体的にも。


雑誌名『MAQUIA』

「本気の保湿 賢く素早く潤って美人です」

はい、本気でやってください。


こられの雑誌から筆者に原稿依頼が来ることは未来永劫ないであろう。


「冷たい水をちびちびと、温かい部屋で飲みましょう。あとは知らん」と書いてしまうから。ははは。


これじゃ化粧品売れないもんねー。


【新大阪健康道場より】

1月26日(日)進化体操1日講習『とろけて動く!』ご案内
http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11732298732.html