小保方さんの発見の向こう側を考えた

おばあちゃんの割烹着を着て研究し、生物学の教科書を書き換える成果と言われた小保方さんによるSTAP細胞の発見のニュースはびっくり。


その価値は門外漢の私にはわかりませんが、発見してから当分は「そんなバカな話があるかい」と相手にされなかったとか。


で、思ったこと。この話は


「あきらめずに頑張っていればいつか日が当たるよ」


という話だろうか。違うと思う。たまたまあきらめずに続けられたご本人の強い意志とそれを支える環境や条件があって、運も味方についたからここまで行けたのではないか、と推察する。


いい線までいっていたけれども、昨今の「実用性、儲けがあることしか研究費は出せません」というような大学やら補助金の壁で涙を飲んだものすごい研究がいくつかはあったのではないかと思われる。


実際にすでに研究成果は出ているにもかかわらず、学会の権威のみなさまに


「そんなばかな話はない」


と一蹴されて日の目を見ない素晴らしい研究がいくつもあるのではないかと考える方が合理的だ。


先日も、それが本当だったとしたら放射能汚染水の処理について、また資源や環境などさまざまな問題解決に画期的ではないか、という小さな民間の研究機関というか町工場の研究成果に触れた、経済紙のHPのコラムがあった。


そしたら、あっというまに削除された。内容に問題があったのなら、それについて「おわび」なりなんなりがあるべきだろうけど、ただ消されていた。なかったことにされていた。


福井の徳庄さんが実際に現場に行って、役場から借りた線量計と自分で買っていった線量計の両方で「確かに線量は周辺よりもずっと下がっていました」とその目と足で確かめた福島の微生物除染も、きちんとした分析機関の結果を付けて記者会見をしても、それを取り上げる新聞は皆無だったそうな。


もちろんいい加減な研究や、ねつ造された結果や、結果は出てないのにいかにもありそうな顔をして売り出しているようなものも世の中にはたくさんありますので、何もかも取りあげることは良くないとは思いますが。


ある有益有用なものが出てきてしまうと、いま世の中にいきわたっている何ものかがあおりをくらって立ち行かなくなるというような場合に、しっかりと無視されたり、消されたり、特許を買われて世に出ないようにされたり、そういうことが起こっているような。


どうしたらいいんでしょうね。結論がないまま終わります。何かいい知恵があれば教えてください