やっさんの腰とアタッチメント

進化体操のアタッチメントの改造に、うっきーさんに相談に乗ってもらい、作業にうっきーさんの師匠の「やっさん」の作業場をお借りする。


作業場をお借りするだけの予定が、師匠御みずからいろいろとお手伝いいただく。うっきーさんは、前々から師匠を私の整体に送り込みたいと思って何度も声をかけているのだけれども、実現せず、今日初対面。


とても気さくな方なのだが、もう言葉のはしばしに「職人気質」がほとばしり出て、仕事へのこだわりやらプライドやらがもう刺激になって刺激になってたまらない。あー、職人さんのお話は楽しい。


「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」


的な会話で意気投合。


で、実際の作業というのが、ちりとりにひもを通す穴をあけるということなのだけれども、もちろん、こちらの要望に応じて、瞬時に作業にとりかかるが、まあ、あて木をしたりミリ単位の寸法にこだわったり、ものづくりの人は理屈でなく実際だから、言葉の一つ一つ、行動の一つ一つがほんとに刺激になるのである。


それで、実際の使い方をお話して見本を見せると、これまた瞬時に改定案がもたらされ、ずいぶんと使い勝手のいいものが出来上がった。


見てくれは悪いけれども効果は抜群。


なかなか整体に来ない(笑)やっさんに、これ幸いとアタッチメントを試してもらう。とりつけ以前には腰を回してもらっても「ぎしぎしと引っかかり、痛み、どう回したらいいのかわからない」状態だったのが、もう回るわ回るはで、やっさんは笑いっぱなし。


ここ数年のやっさんを良く知るうっきーさんによると、「現場を終えて作業場に帰ると、各種の機械にすがって歩くぐらい」でご本人いわく「自宅までの200メートルが途中で休まないと帰れない」状態の人だったとはとても思えない。


ずいぶんと股関節が動くようになっているので


「きゃたつ」を登ってみて下さいとテストをしてもらうとやっさん、もちろん脚立を痛みなく昇れたのは予想どおりだけど、てっぺんまで上ったあと、そのまま向こうを向いたまま、普通の階段を降りるように、すたすたと向こう向きに降りてしまった。


もちろん、試作品を一つやっさん、うっきーさんにプレゼントしたのだけれど、実はその時やっさんの頭にはアタッチメント製作のデータはすべて入っており、プレゼントしなくても、自作する設計図は頭内に書き終わったあとだったらしい。


「へっへっへ、もう段取りは盗らしてもらってましてん」


これだから職人さんは恐ろしい、というか楽しい。頭の中で遊ばない。実際のものを体現しないと気が済まない。


やっさん、その後の作業中ずっと片膝立てた「ばくち打ちの丁か半か」という腰の入った姿勢であり、うっきーさん曰く


「いすに腰をおろしていない姿は最近なかったのに」


と改善傾向が維持される効果もなかなかのようである。特に体操指導はしていない。ご自分で好きなように腰を動かしていただけでの改善である。


広い作業場なので、自分も取り付けてみる。進化体操がやりやすくなるのは実証済みなので、昔少しやった空手の型だとか、スポーツのスイング動作など、予想できないキレになる。HT高校テニス部顧問のI先生や羽曳野で長年空手を指導している大学同期のK君などの顔が頭に浮かぶ。


さらに車に積んでいた「アタッチメント二号」も、やっさんの背中に取り付けてみる。これまた大ヒットである。


進化体操の成果促進のためのグッズを開発したら、進化体操なしでも動きの改善に素晴らしい効果を上げるようになった。今後の展開が楽しみである。


アタッチメントの形状や使い方についてあいまいな表現なのは意図したものである。今回のアタッチメントはほぼ採用できる満足できるものであるが、携帯用や見てくれなどまだまだ一か月やそこらは改善の期間が必要だからである。


加古川合宿でももちろんこれは全面的に採用。


道場の定期レッスンでも、すべて採用している。初めて体験する人は一瞬あっけにとられ、そのあとげらげら笑いだす。笑うしかないぐらいに身体が動く。進化体操ワールドの夜明けは近いぜ。


【「とろける整体」と「進化体操」加古川合宿】

3月21日(金・祝)〜23日(日)
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