BON会議事録2 大阪府の危機管理室レポートほか

※この議事録は会議前半はかなり精密に議事録をとり、話がはずんでくると、ネットにはあげられないような情報が飛び交って盛り上がり、そういう時には記録の手が止まってしまいます。だからかなり正確な議事録と、思い出して話をつなげながら、ついでに話もらしちゃったことも適当に挿入しているものなので、会議参加者は「おおむねこの内容だった」ということでご了解いただいて、ただし明確な間違いな部分があればすぐに訂正しますから、メールでお知らせください。


武(武ちゃん) NPOを支援してくれる企業情報しらべていました。まずはパナソニック。こんな条件がついてました。
 
活動が3年以上であること
専従スタッフが一人以上いること
活動記録が残っていること

などが条件。説明会を毎月大阪市内のボランティアセンターでしています。参加費1000円ほど必要。

中(トッピーさん) 3年後に対象になるように視野に入れていこう

武 現状は、森林植林などのNPO、子どもたちの野外活動NPOなどを支援。年間10億のいろいろな団体に提供しているそうです。


大阪府危機管理室とのミーティング


中 続いて大阪府の危機管理室とミーティングの報告しますね。5月1一に私と書記で黒ベーも来てくれました。大阪市内で被害が大きいと想定されているところが意外なところで。

一同 ???

中 大阪府内で南海トラフが起こった時の危険地域は、大阪市内で言えば西淀川、城東区があげられていました。

津 わっ、城東区はおやじの実家で古い家が残っている。

中 液状化が起こる危険性が高いのが、城東区。蒲生(がもうと読みます、大阪以外の読者のみなさん)四丁目より東が要対策地域。

津 とりあえず蒲生4丁目よりは南ですけどね。実家は。

中 西淀川は佃近辺。

津 液状化って南港とか北港とか埋め立ての方ばかりやないんですね



中 大阪府の災害時におけるボランティア活動支援制度にダッシュ隊大阪として登録したうえでの今回のミーティングですね。団体名はダッシュ隊大阪ですが、将来BONに切り替える予定のあること伝えています。


この制度に3000人登録しているが、災害時の初動の活動経験のある団体はほとんどないというのが現状ですね。災害時はまず自助。自分の身は自分で守る。そして共助、家族、地域で助けあう。そのあとに来るのが公助。この公助にうまくかかわろうという意図です。ところが登録制度はありますが、現状ではそれだけでまだ動いているとはいえません。登録団体の構成メンバーを全員を集めて話をするというのは現実的ではありません。だから、団体の地域や特性でカテゴリー分けして、顔合わせミーティングを提案しました。検討してもらうことになっています。


危機管理室としても、「災害時」のボランティアコーディネーターが必要だという認識を持たれています。それによりシステム化を図って、社会福祉協議会が運営の主体になるボランティアセンターとの連携がうまくできるようにしましょう。ちなみに大阪府のボランティアセンターは危機管理室の3階にできます。大阪市のそれとどう連携するかはまだ詰められてないのかな。大阪市は区単位でボラセンを立ち上げるという考え方。

武 うまくいくところといかないところが出るでしょね。

中 危機管理室のM課長補佐が言われてましたが、災害時にはボランティア活動を有機的に運営していくには、災害現場で実際に活動したという実績のある人が必要になります、ということを言われているんです。それで話しに出てきたのが「たとえばトムさんのような方が」

一同爆笑


中 このMさんも実際に岩手県で活動されているそうですから、現場のことが分かっている方です。だいたいこの危機管理室は、那智勝浦の時に何回も何回も高速道路の無料手続きに来ているから「あのおっちゃん、また来ている」と顔なじみにはなっていたんです。それでM課長補佐とはFacebook友達にもなっています。だから大島の土砂災害の時にトッピーさんのFacebookに上がる記事を見ていて、「トムが大島に走るのを確信した」(笑)


そういう人がいないとボランティアのさばき、交通整理ができないから。それが大事。通常3日かかるボラセン設置を、一日でも一時間でも早くやりたい。大阪府としては。

津 ボラセンが設立するのは通常三日後。なぜかというとマニュアルがそうなっているから。宇治市の水害の時にネットに公開されていたので、見たらそうなっていました。24時間後に「まだボランティアは来ないでください」というのもマニュアル通りなんですね。社会福祉協議会は、平時のボランティア活動なんかとはかかわりが深いんでしょうね。伊丹に住んでいた時に、マンションの自治会長をくじ引きの結果やることになって、地域清掃なんてのがしょっちゅうあって動員されるのですが、その時にしきり?をされていたのが今から思い出すと社協の方でした。そういう流れでボランティア活動の受け入れを社協中心でということになったのでしょうけど、平時のボランティア活動には最適でも、予想を超えた災害だとあまりうまく機能しているとは言えないところがあるように感じます。


慣れていないからよけいにマニュアル通りにやる。被害の実情と合わない。ただし、行政的なことというのは、もともと計画があって予算があって執行というものです。行政的な機関がかってにアドリブでやるというのは良くない。決まったことをやるのが行政です。だから、津田が行政の仕組みの下で動いているボラセンの人にかみつくのは本来正しくない。(笑)

だったら、行政の方で了解をとって、現実的にスキルや道具や資機材をもった個人や団体が活動できるように、行政の担当の人と話をして理解してもらって、そこからの流で活動した方がいいというのが、5月6日に石巻でひーさんと話をした時の見解でした。トッピーさんも、ひーさんも同じ路線で動いて行っていますね。私も和歌山市の危機管理室に行ったところまでは良かったのですが、ついついいつもの癖で噛みついてしまったのは反省。


ちなみに石巻のボランティアセンターの阿部さんが、石巻のボランティア活動の初動を振り返る座談会でマニュアルの可否について尋ねられて「役に立たない」と即答されていました。(笑)もちろん事前にいろいろ準備することを否定されたわけではなく、現実に即して動かざるを得ないということを言われたわけですが。


中 災害時のコーディネーターは、写真入りの名札を作ってくれとお願いした。そういうのがあると、市や区のボラセンに行っても話が通りやすいので、検討してもらっている。大阪府の危機管理室では、現状のボラセン運営では、現場を回って情報を拾うというのが弱いということは認識している。そういうことをコーディネーターにお願いできればという認識は持っている。


中 南海トラフ地震の初動はどうかとというのを聞きました。府としては、和歌山大阪湾岸に被害が、広範囲に被害が起こるだろうと。関空や岬町は比較的大丈夫だと見ている。


津 水曜日に仙台から関空に戻りましたけど、見える水面はけっこう高かったから大丈夫かなと思ってましたけど(笑)


中 危険なのは化学コンビナートがある堺の湾岸。一般の人は近づけない。二次災害は怖いから、まずコーディネーターでも自助、家族の安全を確保してもらって、それから共助。一番先に必要なのは、避難所のコントロール。これが一番先だ。危機管理室としては「まず危険なときは逃げてください。その後につなげることが大事なので、急性期以後はボランティアさんたちにバトンタッチしていきたい。危機管理室は次のことをやりたい」


中 山口などがやっている警報サイレンなどは、大阪府としては対応不能。携帯のエリアメールぐらいです。ハンディキャップのある人の対策はまだできていない。大阪市の道路情報をタクシー無線を活用すると聞いていたが、来年4月でタクシー無線がデジタル化されると、タクシー会社が無線をやめるか、乗り換えるか、スマホにするかで、タクシー無線をやめるところが多くなると予想されるので、使えないだろう。大阪府は自動車メーカーからビックデータを提供される提携はできている。カーナビの情報を吸い上げて道路状況に落とす。


中 備蓄品について聞きました。非常に少ないです。地域の訓練では備蓄品の入れ替えの要素もある。防災協定している会社が多くあるけれども、実際に機能するかどうかはわからない。自分の会社も被害を受けていたらどうなるかわからない。大阪府周辺の会社とつながった方が現実的ではないか。


備蓄は最低7日間。みんな現場を知らない。危機管理室もボランティアセンターの職員も。静岡県では、被災地に送り込むときには寝袋一つで被災地に行かせ、廊下に寝させる。そうやって少しでも現場の大変さ、その時の覚悟をしてもらうようにしている。そういう体験をしないと。ボランティアコーディネーター養成は今年度中に実施したい。東北の初動を知っている人には、逆に話をしてほしい。


津 だったら東北の初動を本一冊分書いているので、Mさんに読んでもらおう。本業を使ってボランティアしている人たちを主として扱って記録したので。


武 城東区はゆめ風さんが歩いて調査しています。


中 吹田市の防災ハンドブック保存版 を提示。なかなか充実した内容。徳島の防災ハンドブックも15部入手しましたので、津田さん、置いておきます。


津 では議事録を読んでほしくなった人にはメールで応募してもらってプレゼントということにしましょう。


【提言】やること

各自の地元の防災ハンドブックを探せ!わからなければ、市役所でもなんでも電話して入手しよう!

ハンドブックの内容を読め!

自分の避難するはずの避難所に足を運べ!


津 会を重ねると見えてくるものが変わりますね。災害時の出動のための連絡網というのが最初だったのが、自分の地元の避難所のことをまず知る必要があるという流れになりました。3月以後の備蓄する前に考えていたことを思い出しました。そのころ考えていたのは、メガホンと発電機、コピー用紙にガムテープにセロテープにコンパネなど。避難所に行って、ぱっと受付と伝言板を作ろうという作戦でした。地域別の名簿を完備して、安否情報の伝言板なんかさっさと作ったら、知り合いを探しに来た人が助かるかなと。


最初に「みんなで助け合って動く」という流れを作ってしまうと、後々につながるかなと思って。たぶん避難所の運営の細かいことは決まっていないだろうから、やったモノ勝ちではないかと。(笑)だから、発電機を持って行って灯りをつけちゃって、メガホンを持っていたら、避難所のみなさんが「あ、この人が偉いんだ」と錯覚する(笑)


中 だから災害ボランティアコーディネーターの名札がほしい。(笑)


津 最新の情報では、お義父さんがハムの専門家だったことを思い出したので、バッテリーとお義父さんを避難所に積んでいって(笑)、電話の通じる地域と交信してもらって、そこで「安否情報電話 代行サービス」をやってもらえれば、もう誰も逆らえない。(笑)

続く