BON会議事録3 災害用伝言ダイヤル171

【災害伝言ダイヤル171】

災害時には安否を尋ねる電話が大量に回線に集中しまして、丸一日かけてもつながらないなんてことが過去にもありました。つながらないから何回もかけなおすので、結局は回路には集中した状態が変わりません。そういう状態を回避するために大規模災害時には「災害用伝言ダイヤル」というシステムが立ち上がります。


とりあえず「171」という番号を押せば、案内につながってそこで自分の家の電話番号を押して、伝言を入れておくことができます。遠く離れた肉親が、171を回してわが家の電話番号を押せば、私の入れたメッセージを聞くこともできるし、逆にメッセージを入れることもできる。しかも、混雑する回線とは別の回線を使うので、つながらなくて困る、ということがどうもないらしい。もともとつながらない状態をなんとかするためにできた仕組みです。


家が停電して固定電話が使えない状態でも、公衆電話か、携帯電話が使えるなら携帯電話からでも「津田家の固定電話の番号での伝言」を預けておけるわけです。遠く離れた親戚が固定電話に電話してつながらなくても、171経由でわが家の固定電話の番号を押してもらえれば「津田家は全員無事です、雄湊小学校に避難しています、食料水とりあえず数日分は大丈夫です」なんてメッセージをすぐに聞けるわけです。


でもこういうシステムがある、ということと大規模災害時にはそこに伝言を入れる、ということを家族間や親せき間や親しい友人の間で事前に打ち合わせをしていないと実際問題機能しません。

武ちゃんが「毎月1日には試験的に使えますよ」ということを調べてくれたので、5月の1日に実際にやってみました。結果として事前に何回かやっていないと使いこなせない、家族間で事前に「使いますよ」ということを周知していないと意味がない。それと、電話から流れる案内がけっこうまどろっこしい、などいろいろなことが分かりました。」


わが家では午前中に私が実際にメッセージを入れて、過ぐに家族に「171に電話して災害用伝言ダイヤルの練習をすべし」とメールを入れました。家族5人中、家内と長女の2人が積極的に参加。ただし、長女は自分でもメッセージを入れてみましたが、家内は聞いただけ。実家の母親は機能がわからずメッセージを聞くことにも失敗。次女は母親に言われて参加、聞いただけ。長男はメールを見逃して参加できず。翌日に「ごめんなさい、メール今見ました」のメールがありました。


とにかく何回もやってみるべきです。「本当に安否を知らせたい人」にも実際にやって慣れてもらわないと、思い出しもしないし、有効活用はされないなと実感します。慣れればものすごくありがたいツールだと思います。


はい、では実際にやりとりしたものを録音したものを聞いてみて下さい。

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災害用伝言ダイヤル(NTT)をやってみた。 2014/5/1

こちらは、災害用伝言ダイヤルセンターです。

録音される方は1
再生される方は2
暗証番号を利用する録音は3
暗証番号を利用する再生は4

を、ダイアルしてください。(〜17秒)

※上記が繰り返される、暗証番号とかいきなり出てきたので、理解が追い付かない。伝言を入れる側だと思っていてこれなので、入れようとしてらすでに入っていたとかなると、え、誰からどうしよ、先に聞いた方がいいか、などという頭の中大混乱という事態が予想されます。


●2を押してみた


被災地の方はご自宅の電話番号
または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください(37秒)

※何をしたらいいのかいまいちわからない日本語ですね。文字で見れば意味は取れるのですが、耳で聞くと意味が取れませんでした。要するに固定電話の番号を押せばなんとかなるわけです。逆に言えば固定電話がない家は、別の携帯電話会社の災害時のサービスということになりそうなのですが、そちらはまだ調べがついていません。


●自宅固定電話の番号をダイヤルしてみた


0・7・3・4・3・2・1・○・×・△

の伝言をお伝えします。

プッシュ式の電話機をご利用の方は数字の1のあとシャープ#を押してください

※ここ、数単語聞き取れず


電話番号が誤りの場合、もう一度おかけ直しください

※筆者の母親は、「#」がわからず1だけ押して失敗したと推定される


●1# を押してみた


あたらしい伝言からお伝えします
伝言を伝言を繰り返す時は数字の8のあと#を
次の伝言に移るときは数字の9のあと#を押してください(1分38秒)

※ここで伝言メッセージ約30秒

この伝言は一日午前10時10分にお預かりしました
お伝えする伝言は以上です。(2分21秒)



津 やってみると時間もかかるし「暗証番号がどうのこうの」と予想もしないことを言い出すし、「#」を押せなんてことも言うし、録音して聞き直すまでに2分以上もかかります。ただし、その短所は二〜三回練習して慣れれば、ほぼ解消します。


中 来月は誰かの電話番号を「被災地の誰か」という想定にして、実際にみんなでかけて伝言を聞いてみたり、入れたりするようにしましょう。だからその時にはFacebookで「この番号を聞いてくれ」の呼びかけをしますね。


武 メッセージは先着10件しかはいらないんですね。それで最初に入れたメッセージが消えるのが二日後です。だから切実でない伝言を気楽にたくさんの人が入れちゃうと、10件がすぐに満杯になって重要な伝言ができなくなる恐れがあるわけです。なので、この171は親戚家族の安否確認用として確保しておいた方がよさそうだということが今のところの手ごたえです。