意識的にやろうとする意識を低下させると動き始める

人は意識では動いていません。だから「意識的にやろう」という意識を減らすほど、うまくいきます。


人は意識では動いていません。行動の後追いで、体に命令したという記憶を作ってつじつまを合わせています。だから「意識で動いている実感」が明確にあるほど、実は物事はうまくいかないのです。逆に「意識的にやろうとする度合い」を上手にさげていくことで、びっくりですね。うまくいく度合いが上がっていくのです。


楽しいです。それまで何年も何年も実行したいけどできない、と思っていたようなことに、

「あれ、俺、それを今やれているやんか」

と気づく、という感じです。


「意識的にやろうとする度合い」を下げると、物事はうまくいきます。でもそれは大金持ちになるとか、事業が成功するとか、そういった「結果」のことを指しているのではありません。歯を食いしばって、目標に向かって血の涙を流しながら成功を信じて人の三倍努力をしたら、人の10倍金持ちになった、というような話ではありません。


「仕事の質が良くなってくる」「ちゅうちょが減ってくる」「悶々とする時間が減ってくる」「棚上げしたことに気が付いたら取り組んでいる」「ストレスが減ってくる」「取り組む時間が増えてくる」「上達や修得や改善の速度が早くなってくる」こういった変化です。


結果ではなく、今実行中のこと、そのものの質が上がってくるという「過程」の改善です。気がついたら、やりたいことを実現するために必要な準備をするための時間が3倍になっていた、ということはあります。


そのために好きなことは我慢した、というのではなくて、無駄なことやだらだらと費やした時間が自然に減って、前向きの時間と置き換わった結果として、それは現れます。


人は意識では動いていません。だから「意識的にやろうとする度合い」を減らすことで、本当の自分に近づいていきます。意識的にやろうとしている自分には実態がないのです。幻想なのです。だから実らないのです。