仕掛け・わく組を作って自分を放り込む

●人間は反射的な生き物だと仮定してみる


なんでこんなブログまで立ち上げて、意思や意識や根性や計画を主体にしていたらうまくいかないぞと毎回力説しているかといえば、さんざんそれをやってうまくいかなかったからです。


本当は考えで行動を決めて生きていないということは、人間はほぼ反射的に生きているということです。


好きな子が視界に入ったとたんにバクバクする。顔が赤くなる。食べ物のにおいが漂ってきたときにはもう胃袋が鳴り、口にはいったらすぐに唾液の分泌は始まり、たぶん胃袋の方だって胃酸の準備にぬかりはないでしょう。腐ったものをたべれば吐く。


考える手間などかけずに、瞬時に陰陽、プラスマイナスどちらかに反射する。つまり逃げるか仲良くするかです。それでどちらかに反射した上で、また瞬間瞬間届いた情報をもとに修正していく。臓器、神経、細胞レベルでそういうことをしているようです。


瞬間的な反射をするメンバーが集まって私と言う集合体・組織を作っていると考えればいい。組織の意思はどうしたって構成員の意見というか質を反映してしまう。


メンバーが男性ばかりなら組織も男性の論理で運営されるでしょう。やくざものが集まれば任侠的価値観の集団になり、行動原理になる。女子高校生があつまれば思春期の少女的価値観を持った女性的な行動原理で動くのが自然です。


●私の取扱い方は?


私という存在は、あれこれ考えて結論を出すようなことは実際にしておらず、情報・条件にゴー・ストップ、推進・退却の反射のどちらかの反射をする細胞やら神経やら臓器があつまって「わたし」という働きをつくっているようです。


だから、私という生き物はしっかりした計画や深い理解に基づいて行動する生き物ではなく、なんらかの条件にぱっと反射してしまう生き物だと理解した方が実情にあっていると推察されます。


だとしたら、自分の目標、望ましい方向に、そちらへ向かう行動が反射として出てくる割合が多くなるようなしかけを作って自分を放り込めばいい。そういうふうに考え始めてうまくいくしかけがいくつも見つかってきました。


読者のみなさにそんなしかけを紹介することで、考えて考えてうまくいかなくて悶々とする時間を減らせ、ろくに考えていないのに、振り返ると目標や目的に向かっての行動がじわじわ増えていくようになればいいなと、このブログを書いている次第です。