人の話を聞く

人の話をよく聞くということは、人の話を良く聞こうとしたり、意味を理解ようとすることではないようだ。動かされる自分を感じることだ。たぶん。


相手の言葉がこちらの体にどう届いているのかを感じ、受け取った自分の心身がどう動きだしたかを感じ取ることの方が真意に近そうだ。


たしかにそうだ。自分の話を聞いている人を見ればわかる。


ものすごく真剣に聞いてくれているのはわかるけど、その人自身は動き出していない。ものすごく一生懸命理解しようとはしているけれど、その人には火がついていない。


話が終ったら、炎は消えてしまいそうだ。そういう時、本当に聞いてもらっているという感じはしない。こちらには伝わらない。


とおりいっぺんの話をしている人の話を、自分の心身がどう変わっていくかが感じ取れるレベルで、しっかりと向き合って聞いてみよう。相手の話す内容が変わってきたら、ちゃんと聞けているということになるのかもしれない。