マイペース

自戒を込めて書く。


「マイペースでやればいいんですよ」という慰めに飛びついてはいけない。マイペースで行動していいのは、ニューヨークヤンキースイチロー選手のような人である。


凡人どころか一流の選手にも出せない超一流の結果を出しつつ、それを十年単位で継続しているような人が、行為・行動・練習・トレーニング・生活習慣を厳選して「これしかない」というパターンを続けている。こういうマイペースには必然性があり、中身が詰まっている。


だいたい物事がうまくいかないから「マイペースでいいのよ」なんて慰めに飛びつくのであって、うまくいきまくっている時に「マイペースで行こうね」なんて言われても「やってるけど、何か?」と一顧だにしないであろう。


そして物事がうまくいかない時というのは、多くは状況が見えないか見たくない時で、対象と結びつかない自分なりを変えられない時であり、そういう振る舞いしかできない時である。そういう時の私がマイペースでいいはずがない。


人ごみの中でマイペースで歩くのを何というか、はた迷惑である。必要なペースがマイペースに感じられるように試行錯誤を積むしかない。


はやくマイペースでやれるようになりたいね、そうだね。