読書の秋に朗報??にできるか・その2

脳というのはかしこそうで、けっこう単純なんだそうです。現実にあったことと想像したことの区別など厳密にはついていない。そういう性質をうまく生かすと、スポーツやビジネスのイメージトレーニングに使えます。


さて「本の読み方が変わる」ということを前回(←クリック!)書きました。


どう変わるかというと「理解度が上がって、結果として速く読める人が多くなる読み方」という読み方です。


今まで通りの理解度でいいとしたら、さらに速く読めるのですから、一種の「速読法」ということになりますね。速読にもいろいろな訓練の仕方がありますが、わりと出てくる訓練の方法として「視野の拡大訓練」というのがあります。一文字一文字見るから読むのが遅くなる。一目で見る文字数を増やし、あるいは行数を増やしていけば速く読めることにつながるというわけです。


なので、速読のテキストのページに書かれた大きさの異なる四角形をにらんだりして、徐々に視野を拡大していったりします。


前回のこのブログで紹介した方法は、人と向き合って交流している時の自分を、そのまま読書をしている場面に引っ張って来ようという方法です。人の顔を見るのに、数文字しか見えないような狭い視野で見るようなことはしません。少なくても表情全体が見える程度の視野は無意識に確保します。


さらに相手のCSをとらえようとするならば、人で言えば胸骨、本の見開きがあたかも人の顔に見えているなら本の下あたりまで感覚的な視野は広がります。すると速読の視野拡大訓練よりもはるかに大きな視野が最初から用意されていることになります。


そして、「著者に挨拶してみる」というステップは、対物(たい・もの)の意識の場面に、相手と交流する対人の回路を引っ張ってくることになります。読んでいる内容の理解度が上がる面に関しては、ここが大きいのではないかと思います。


通常の読書だと、いわば本に言われっぱなしです。黙って聞くしかない。ところが、挨拶というステップを使って擬人化すると、対話する相手という回路が無意識に準備されます。つまり、ただ言われっぱなしなのではなくて、言い返したり、賛意を示したり、疑問を聞き返したり、というような人と対面しているなら当たり前の反応をするための回路を使って本と向き合うことになります。


つまり人と会話すると眠たくならないのに、一方通行の研修や講演を聞くと眠たくなるのは、受け身一方だからというところが大きい。知識を入れるためだけに聞くのと、反射反応切り返しの材料を集めつつ聞くのとでは、当然には差が出ます。


人とちゃんと向かい合う時の回路を使って本と向き合うことに成功すると、そういった「切り返しの材料を集めるために情報の収集・分析・理解をしてしまう」回路が作動する度合いが高くなる。結果として理解度が上がり、読む速度が上がるというわけです。


なぜそれが可能かと言うと冒頭に書いたように


『脳というのはかしこそうで、けっこう単純なんだそうです。現実にあったことと想像したことの区別なども厳密にはついていない』


からだと言えます。

実は、この方法はテクノストレスの軽減にも使える方法です。そちらは実体験をレポートして下さった方があるので、そちらをお読みください。
http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11945997763.html

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http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11946020208.html