コミュニケーションスポットの定義

コミュニケーションスポットの捉え方を整理しました。定義と言ってもいいですね。


コミュニケーションスポットとは

【あなたがとらえている対象の情報を、
もっとも濃密にとらえることができる焦点のようなもの】

と捉えてください。

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人の場合、胸骨あたりに確かにコミュニケーションスポット(CS)があります。作用があります。働きがあります。対面するお互いの身体の硬さやわらかさに変化が出るなど傍証はたくさんあります。


ですが、胸骨の表面には何も感覚器はありません。皮膚をめくっても解剖学的にもそういう感覚器のようなものは何もありません。解剖学的には何もないという意味では丹田と同じですね。


人と接した時に緊張が大幅に減って、関係がとても楽で笑顔の多いものになりましたというNさんからの報告は、CSのメカニズム的にも予想される範囲内のものですが、大講義室で私語がゼロになったとかいうTさんの報告は、相手が330人もいるので一つ一つのスポットをとらえきったわけではないので、「相手のCSをとらえたから起こった変化です」という説明はつきにくいです。


さらにSさんはピアノで、Iさんのテクノストレス激減はパソコン相手で、和歌山のAさんに至っては「人工透析が楽になりました」というので大がかりな機械との関係の中で起こったものです。


一人の人間だったら実は誰にでもCSはあるという説明はつきやすいのですが、330人のグループにもあってピアノにも本にもパソコンにも人工透析器にもあります、ということになると説明がつきません。


しかし、私自身本のCSを意識して読むと分かりやすくって読む速さは変わるし、パソコンだってパソコンのCSをとらえた方が疲れにくいし、発想も硬直しなくなるなど日々体験して使っています。さらに言うと、その感覚を延長していくと、部屋のCSとか通路など空間のCSというようなものも確かに感じるのです。


人の場合は一つの固まりですが、『通路』となると、どこまでがエリアなのかというとあいまいです。


それで、かえってCSというものがなぜ存在するのかが分かりました。CSと言うのは、『あなたが切り取った対象の情報を、もっともとらえやすい焦点』ということだったのです。


ぼんやり眺めている時にはCSは生まれません。自分が向き合う対象が明確になった時に、ただ眺めるのではなく、ある一点を「設定」するとその対象の質感が濃厚になります。


使える情報が多いほど人は安心します。少ないほど対応できないので固まります。パソコンや機械の生物的なスポットは存在しえないとしても、こちら側がもっとも情報をとらえやすい、集めやすいと感じるスポットはあってもおかしくない。


だから機械であってもCSは存在する。
それは機械に存在するのではなく、向き合うあなたが作りだすということです。


11月30日 コミュニケーションスポットを学ぼう 生かそう
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http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11946020208.html