一冊10分で読めた人も出現

CSを使って本を読むと違うぞ!ということを折に触れいろいろな方に試していただいている。


今日もそう。
今まで「そんな荒唐無稽な話、ばかばかしくって読めないわよ」とでもいうような感触が常について回った古事記の注釈書が、いきなり「そういう幾多の一見荒唐無稽なエピソードを並べて、いかなる全体像を構築し、一体何を示唆しようとしているのか、何を古来より語り継ごうとしているのか」と反射する回路が生じて、一心に集注して読めた、という方が出て来た。


また別の方は、簡単な実用書の手相の本を「ふんふん、そんなもんよね」と軽い気持ちで読むことしかできなかったのが、「たとえば感情線や運命線などの線や、それの意味するところなどは、一体それに興味を持つ側の人のいかなる欲求にもとづいて成立してきたのであろうか」などと、ご自分の専門分野側からの興味がいきなり湧いてきて、まったく違う角度で手相の本に没頭できたという。


筆者も、ふだんならタイトルだけで鼻で笑って読まないような本が面白くなり、ドキュメンタリー本はそのままテレビの良質なドキュメンタリー番組を見るかのようなクオリティで頭に降りてきて、漢文すら意味が取れてくるのに驚く。


まさかと思って英字新聞を買って読んだら、ふつうに読んだら訳が分からないのが、「羽生選手が二位につけて中国大会をスタートした記事だ」とか「ガンバ大阪が逆転勝ちかな?とにかくナビスコカップで優勝したらしい」と言う具合に意味が取れてくるのにもびっくりした。


とにかく理解度が増すのである。理解度が同じで速く読めるのなら速読であるが、誰もがみんな何倍も速く読めるわけではないので、速読ではない。解って読めるから「解読」が一番近いけど、暗号みたいだからちょっと周りには誤解されそうだし。


ただし、読み方を習った帰りに本屋で興味のある著者の新刊が出ていたので、「解読」してみたら10分で一冊読めてしまって買わないといけないほどではないと分かったので買わずに帰りました。という報告もありました。人によっては十分に速読にもなっているということです。


以上、現場からお伝えしました。



進化体操1日講習、次回は11月30日(日)です↓↓
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