生きていくために大切なことはみんなAKB48に教わった・後篇

「最初の一歩に手がつかない時 その2」


(前の記事に続く
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はい、設問を変えるのです。単純な私はほぼ毎回みごとに私自身の策略にひっかかり行動を始めてしまいます。(それでも行動が始まらない場合は『休みなさい』という身体からのメッセージとして休む方に心身の方向をシフトします)


悶々とする場合の設定は「今から私は犬の散歩に行くべきである。すぐに実行しろ」とか「明日の授業の予習をすべきである、すぐに実行しろ」という問いかけになっています。


「する、しない」の二者択一というよりも一択です。「行く」しかないのです。選ばない限り永遠に?次には進めないという設問です。これが行動につながらないということでした。あるいは「何か有意義なことをしなければならない(何をするか決まっていない)」という「選択肢そのものがない」ということさえあるでしょう。


そんな時にどうするのかというと、二択が三択を提示するのです。「犬の散歩にさえ行けない私」に「お布団を干す?ひげを剃る?新聞を取りに行く?」の「どれにする」かを問うのです。すると「あっ、じゃあ髭剃りしよ」というのであっさりと体が動きだします。これだけのことで悶々が消えるとは我ながら単純ですが、事実ですからしかたがない。


やる、やらないは一択だから悶々としてしまう。「やらない」をこっそり外して「ABCのどれをする?」と聞かれると、私は「B!」と答え、行動してしまうのです。


はい、大島優子のファンになるかならないか(AKBは辞めたけど)という設問だと「別に好きじゃあないね」となって終わってしまうのです。


ところが「トップ7人」というふうに並べられると、「じゃあ大島優子」というふうに選んでしまうのです。単独でデビューしたらなかなか成功はおぼつかないレベルのタレント性だったとしても、48人いるからどれにする、と限定されることでついつい選んでしまうのです。


やろうとする時になかなか手がつかない時、メンバー(選択肢)を増やして「選ぶ」という行為にこっそりシフトさせてしまう。けっこうこんな簡単なトリックに自分がしかけてもはまるのです。はい、一つ事が行動に移せない時にどうすればいいかは、AKBの中にすでに答えがあったのです。


おそるべし、秋元康