737話 やらない日誌

昨年来、色々のものの見方というものが逆転している。


12歳でヨガを始めて以来、30年間「ストレッチ」って来たけれど、ストレッチらなくなった方が筋肉も関節もぽにょぽにょに柔らかくなった。(かわりにどうやっているのか、は道場で習ってね)


ぽにょぽにょになったら、ふっくらおふとんよりも、床に毛布か薄もの一枚敷いただけの硬い床の方が熟睡するのか短時間睡眠ですっきりと目覚めるようになった。


「自分がどう動くか」「自分をどう動かすか」を工夫していた間はうまくいかなかったことが、「何に引かれているか」を感じるようにし、「どう動くかを考えないで動く」ようにした方が、できなかった技がするするとできるようになった。


じっくりと押さえてじっくりと氣を通すよりも、「こんな短時間しか押さえないで、変化を呼び起こすはずがない」という瞬間触れるだけの方が、整体を受けられている方の変化が大きく、効果も長持ちするようになった。


今、日誌は大学ノートで2冊。一つは「研究日誌」で、もう一つが「業務日誌?」というか、運営面、経営関係の日誌である。


その「業務日誌」がちょうど一杯になったので、なんば駅のコンビニで新しいノートを購入し、発作的に「やらない日誌」と名付けた。(表紙にそう書いた)


今まで、「いかに多くのことをやるか」のために手帳や日誌を使っていた。


それを「やめよう」と唐突に思ったのである。「いかにやることを減らせるか」「どこまでやることを減らせるか」ということに日誌を使おうと考えている。


できる限り簡素、シンプルに向かう予定である。