風俗ビル?呼び込みのボス、恐るべし

どこで災害に合うかわからない、ということを前提にいろいろと持ち物などと見直ししている。


緊急時には先立つものが必要。ということで、財布に入れておく金額も「万一価格」と少し多めにした。


西中島南方駅の東側は歓楽街で、阪急南方の踏切のところには呼び込みのお兄さんたちがうろうろ。その中に一回りか二回り年齢が上の呼び込みのおじさんが一人いる。勝手に呼び込みの親方であろうと推定している。


西中島で仕事をするようになってから10年以上たつのだけれども、たぶんその間、そのおじさんもずっと呼び込みをしている。


で、過去10年、実際「お兄さん、ええ娘いまっせ!」といういうような呼び込みを直接されたことは皆無であった。こっちだっておじさんの顔を明確に覚えているのである。10年前を通っているのである。週に2回は通っている。月に10回は通っている。年に100回は通っているから、通算1000回は通っている。向こうだっておぼえていてもおかしくない年月、おじさんの前を通過している。


それが、財布の中のお金を「非常用込み」の多めに変えたとたん、過去1か月半ほどでなんと3回も声をかけられたのである。


さすがプロである。見た目―ファッションはまったく変わっていない。基本、東北支援でたまった支援Tシャツのローテーションに、着古したユニクロをひっかけ、大工さんシューズに、ビジネスリュックである。変わったのは財布の中の金額だけである。


呼び込み・客引き一筋10年を超える客引き・呼び込みの親方は、どうもそのあたりのにおいをキャッチするらしいのである。


確かに、親方のいざなおうというお店は、酔っぱらわせて、あるいはスケベ心に火をつけて、湯水のように金を吐き出させようとするお店であろうことは想像に難くない。(行ったことないけど)


お客の人数もさることながら、青天井で吐き出させることのできるカモこそ親方の嗅覚が求めているものであろう。無い袖は振れないから、持ち金有り金吐き出させるほどいいお仕事であろう。かかる業務を推定10年以上続けているうちに親方は、人の財布の中身のにおいのようなものをキャッチするようになったのではないか、と想像するのである。


どうなんだろう。